高脂血症治療薬

 脂質異常症の治療薬は、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチンとも言われます)と言われる薬がよく使われています。その他にもフィブラート系薬、EPA、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬、ニコチン酸誘導体、陰イオン交換樹脂、プロブコールなどがあります。
スタチンはLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)を下げる作用が強く、また心臓や血管の病気を起こしにくくすることが多くの研究から明らかになっています。副作用として、肝障害や横紋筋融解症などがあります。

 横紋筋融解症とは、筋肉が溶け、壊れた筋肉細胞から血液中に漏れたミオグロビンが腎臓を傷害する病気です。スタチンによって実際に起こる率は0.02-0.03%程度と報告されています。あまりよく起こるものではありませんが、起こると大変重い副作用です。
この副作用をチェックするためには、採血をしてクレアチンキナーゼ(CKと略します)の値を測ります。正常値の10倍以上に上がっている場合には薬を中止し、再度CKの経過を観察します。CKは運動でも軽度上がることがあり、副作用かどうかを判断することは難しいことがあります。スタチンは脂質異管理に大変効果のある薬で、心臓や血管に良い作用がありますので、その利点をよく踏まえた上で副作用かどうかの判断が必要となります。かかりつけ医の先生とよく相談をしてください。

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