抗血栓薬と出血傾向

 抗血栓薬の副作用として、血が固まりにくくなる作用(出血傾向)があります。血が出やすい症状(鼻出血、歯ぐきからの出血、皮膚の内出血、月経量が多い)が強く出たら医師に相談してください。怪我や打撲を伴うような運動は避けて、事故には十分気をつけてください。頭の中(頭部打撲の後)、内臓(事故の後など)などの出血は圧迫できないために重症となったり、命に関わることもあります。また、血液まじりの便や真っ黒な便が出たら、消化管からの出血の可能性がありますので、医師に相談してください。
 しかしながら、通常の服用量であればかすり傷程度からの出血は圧迫することで止まると思います。医師の指示に従い、適正な量を確実に内服することが大切です。以前は歯科治療の際に抗凝固薬が中止されることもよくありましたが、中止した際の脳梗塞の再発が多いことから、現在は内服したままで抜歯なども行われるようになっています。外科で手術の時などには中止の必要がありますが、その際は患者さんによっては代用の薬を使うこともありますので、主治医とよく相談をして指示をしてもらうことが大切です。特に抗凝固薬を自己判断で中止すると、脳塞栓を発症し大変重い症状を引き起こし、取り返しがつかないことがあるため、十分に注意して下さい。

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